事例

「若者ってだけで信頼される」甲賀市FCオーナーの地域での歩き方

  • 2026.03.25

滋賀県甲賀市のまちアカFCオーナー・木村太郎さん(29歳)に案内してもらい、担当エリアを実際に歩いてみた。

最初に向かったのは、地元のB級グルメ「すやき」の店。焼きそば麺をカリカリに焼き、ネギともやしだけを乗せた素朴な一皿だ。味付けは胡椒とソースをかけて自分でする。醤油を頼むと和風にもなる。木村さんも親父さんの代から通っているという。地元の人に長く愛される、まさに半径数キロの味だった。

次に案内されたのは、地元の大工さんと一緒に作っている古民家カフェ。今はまだ改装中だが、味のある古いかまどがそのまま残されていて、これでご飯を炊いたり味噌汁を作ったりして料理を振る舞っていく予定だという。

表向きはコミュニティカフェだが、お年寄りに来てもらって昔の暮らしや文化を体験できるイベントも計画している。木村さんは広報担当として関わっている。

このプロジェクトとの出会いも、地域インスタきっかけだった。大工さんのインスタを見ていたら、近所で工事をしていることに気づき、「ちょっと覗きに行っていいですか」とDMを送った。行ってみたら「カフェを作ろうとしているけど、広め方がわからない」と相談を受けた。「一緒にやらせてください」と返したら、めちゃくちゃ喜んでもらえたという。

「若者ってだけで信頼される」と木村さんは笑う。

最後に訪れたのは、先日紹介したクラウドファンディング中の認定こども園「ここのっす園」。園庭と同じくらいの広い駐車場を活かして、地域のキッチンカーを呼んだり、マルシェを開いたりしていく構想だ。

すやきの店主、古民家カフェの大工さん、こども園の理事長と園長。歩いた数時間のなかに、木村さんを信頼している人が次々と出てきた。

これが、まちアカが目指す「半径数キロの確かな信用」の現場の景色だ。