事例
【中日新聞掲載】まちアカFCオーナーが3年がかりの古民家カフェを全国紙デビューに導いた
- 2026.06.09


2026年5月29日、中日新聞滋賀面に、滋賀県甲賀市水口町北脇の古民家カフェ「sosiji(ソシジ)」の特集記事が掲載されました。築150年の旧東海道沿いの民家を3年がかりで改装し、4月にオープンした地域密着型カフェです。
この案件で広報担当を務めたのは、まちアカFCオーナーの木村太郎さん。オーナーの藪内英也さん(52歳)の3年がかりのプロジェクトに伴走し、新聞掲載という大きな成果につなげました。本記事では、その経緯と支援内容を事例としてご紹介します。
背景:「空き家×古民家×地域コミュニティ」を再定義する挑戦
sosijiのオーナー・藪内さんは、建築業として35年間家づくりに携わってきた職人です。地元・甲賀市の人口減少と空き家の増加に強い危機感を抱き、「壊されていく古民家を、地域の人が集まる場所として残したい」という思いから、築150年の旧東海道沿いの民家を取得しました。
カフェ名の「sosiji」は、「愛・調和・感謝」を意味する漢字から名付けられたもの。「高齢者が子どもたちに、茶の行事や食、暮らしの知恵を自然に教えるような場になれば」というコンセプトを掲げました。
課題:3年がかりの改装を「物語」として外部に伝える難しさ
古民家の改装は長期戦です。シロアリ被害、傷んだ柱、現代の建築基準に合わせるための補強——藪内さんはヒノキを使った柱や板の入れ替えなど、職人技で一つひとつ手を入れていきました。しかしこの「3年間の改装ストーリー」を、地域の人やメディアに正しく届けるには、専門の広報設計が必要でした。
地方の小規模店舗にありがちな課題は、「やっていることは素晴らしいのに、外に伝わっていない」ことです。SNSやウェブの整備、プレスリリース、地域メディアとの関係構築——これらを店主一人で並走させるのは現実的ではありません。
施策:まちアカFCオーナーが”広報担当”として伴走
木村さんは、まちアカFCの仕組みを使って、sosijiの広報を立ち上げから設計しました。具体的に取り組んだ主な内容は次の通りです。
- 地域メディア立ち上げ:まちアカサイト・地域インスタグラムを通じた継続的な発信
- ストーリーの言語化:「3年がかりの改装」「愛・調和・感謝」「かまど炊き」といった象徴的な要素を、読者に伝わる形に再構成
- クラウドファンディングの設計支援:オープン前の準備期間に149人から128万円を調達
- 地域内のネットワークづくり:旧東海道沿いという立地を活かし、地元の食材提供者・商店との関係づくり
- メディアへの露出:地域インスタを起点に話題を広げ、中日新聞の取材につなげる
まちアカFCオーナーは、単なる「広告代行」ではなく、店舗の物語に伴走する地域メディア運営者です。だからこそ、3年という長丁場の改装プロジェクトでも、ぶれずに同じ方向を向き続けることができました。
成果:クラウドファンディング149人 / 中日新聞滋賀面に特集掲載
- クラウドファンディング:149人から128万円を調達(オープン前段階)
- 2026年4月、無事にカフェオープン
- 2026年5月29日、中日新聞滋賀面に大きく特集掲載(写真・経営者インタビュー込み)
- かまど炊きの米と地元野菜を使ったランチ(約3,000円)が地域で話題に
特に新聞掲載は、地方の小規模店舗にとって「お金では買えない信用」を獲得する瞬間です。掲載翌日からの問い合わせや来店動機につながり、地域でのブランドポジションを一気に確立することができました。
この事例から伝えたいこと
地方の良質なプロジェクトは、コンテンツが弱いのではなく、「届け方」が整っていないだけのケースがほとんどです。築150年の古民家、3年の改装期間、職人の哲学、地域コミュニティへの想い——sosijiが持っていた素材は、もともと強力でした。
まちアカFCがやっていることは、その素材を地域の人に正しく届ける「地域メディアの編集機能」を、各エリアに常駐させることです。木村さんのように、地元に根を張りながら店舗の物語に伴走できるFCオーナーが増えれば、全国各地で第二・第三のsosijiが生まれます。
地域に眠る古民家を、店舗を、人を、まだ世に出ていないだけの物語として再発掘する——まちアカFCは、これからもそんな伴走を全国で続けていきます。
※本記事は、中日新聞2026年5月29日付滋賀面「築150年民家 こだわりカフェに」の掲載内容と、関係者への取材をもとに構成しています。
