事例
【AIで月9,000円/人のコストをゼロに】商談解析ツールを1週間で内製化した社内DX実績
- 2026.06.01


FCオーナーの営業フィードバックを仕組み化したい——その思いから市販の商談解析AIツールを検討したものの、月額9,000円/人という料金は事業規模が拡大するほど重くのしかかります。本部が「Claude Code」を使って同等機能を1週間で内製化した実例を、開発の流れと活用方法を交えてご紹介します。
背景:FCオーナーの営業力を可視化したかった
まちアカFCでは現在、全国135地域でFCオーナーが活動しており、毎週多数の商談が発生しています。営業の質を上げるために本部が一人ひとりの商談録音を聞き返してフィードバックしていましたが、人数が増えるにつれて限界が見えてきました。
そこで導入を検討したのが、市販の商談解析AIツールです。文字起こしから営業の良し悪しをスコアリングしてくれる便利なサービスで、業界では10億円規模の資金調達をした有名企業も登場しています。試しに話を聞き、機能には大いに納得しました。
課題:月額9,000円/人はFC全体に展開できない
ただし料金が壁になりました。1ユーザーあたり月額9,000円。本部数名で使うだけならまだしも、活動中のFCオーナー全員に行き渡らせるとなると、月数十万円のランニングコストが発生します。
「いくら良いサービスでも、これは続かない」——そう判断して導入を一旦見送りました。
施策:Claude Codeで1週間の内製開発
代わりに試したのが、生成AIによる内製化です。Anthropic社の「Claude Code」に「同じようなものを作れますか?」と尋ねたところ、「作れます」と即答。そこから約1週間で社内専用の商談解析ツールを完成させました。
機能の概要
- 商談の文字起こしテキストと営業担当者名を入力
- Claudeが顧客情報・課題・ヒアリング項目を自動抽出
- 結果をスプレッドシートに自動連携
- 営業担当者ごとに「ヒアリング力」をグラフ表示
- 本部にはオーナーランキングと「要フォロー人材」を出力
ヒアリングは「現状把握」「課題発見」「深刻さの気づかせ」「理想像の引き出し」という4つの観点で評価され、契約に至ったケースとそうでないケースの傾向差が一目でわかる設計にしました。
成果:月額コストゼロでFC全員に展開可能に
- 外部サービス利用料:月9,000円/人 → 0円
- 開発期間:1週間(非エンジニアの代表が直接構築)
- 商談データはスプレッドシートで自動蓄積・全社共有
- FCオーナー全員に展開しても追加コストが発生しない設計
営業力を「個人の感覚」から「数字で見えるもの」に変えただけでなく、契約に至ったFCオーナーのヒアリングパターンを後発オーナーが参考にできるようになりました。今後は追客メッセージの自動送信機能や、リスト管理ツールとの連携も予定しています。
この事例から伝えたいこと
2026年現在、生成AIは「使う」フェーズから「業務に合わせて作る」フェーズに入りつつあります。エンジニアでなくとも、月額数百ドルのAI開発環境さえあれば、市販SaaSの代替を自前で構築できる時代になりました。
FC運営においても「便利なSaaSを契約して終わり」ではなく、自社の業務にぴったり合う仕組みを内製していく姿勢が、固定費を抑えつつスケールするための重要な経営判断になっています。まちアカFC本部では、引き続き現場で必要な機能をAIで内製化し、加盟オーナーの皆さまに還元してまいります。