事例
元・海上自衛隊レスキュー隊員が長崎県大村市でFCオーナーに — 35件中9件契約を掴んだ理由
- 2026.07.21

今回は、長崎県大村市でまちアカFCオーナーとして活動する川原涼太さん(32歳)にお話を伺いました。前職は海上自衛隊のレスキュー隊員。まったく畑違いの世界から地域SNSの世界に飛び込み、わずか数ヶ月で9件の契約を獲得するまでの道のりを、まちアカ代表・鈴木智哉が聞きました。
元・海上自衛隊レスキュー隊員が「まちアカ」を選んだ理由
川原さんの前職は、海上自衛隊のレスキュー専門部隊。もともと自衛隊に入ったのも「レスキューがやりたかった」という強い想いからだったといいます。しかし、部隊の方針が変わっていく中でレスキュー専門の部隊自体がなくなってしまい、熱量を持って取り組める環境を失ってしまいました。
「組織の中でやっていくというのは、なかなか自分の中で腑に落ちないところがたくさんあった」と川原さんは振り返ります。そんな中でまちアカと出会い、「これは自分にぴったりだ」「人生を変えるならここしかない」と、即決で加盟を決めました。
なぜ大村市に住み続けたいのか — 移住者を惹きつける3つの魅力
長崎県大村市には、海上自衛隊の転勤で赴任したことがきっかけで住むことになりました。しかし大村の魅力にすっかり惹きつけられ、自衛隊在籍中にすでに家を購入。今もこの街に住み続けたいと考えているそうです。
大村市が選ばれる3つの理由
① 人の温かさ — ふらっと立ち寄ったお店のおばちゃん・おじちゃんと気軽に話ができる「大村タイム」というゆったりした空気感
② 自然と食 — 海と絶景、美味しくて安くて新鮮な食材がすぐ手に入る環境
③ 交通の便 — 空港・高速インター・新幹線駅が揃う「3大コース」がすべて揃っている稀有な立地
大村市に移住者が多い理由も、こうした条件が揃っていることが大きいのではないかと川原さんは分析しています。
わずか3週間でフォロワー1000人 — 濃密なカリキュラム実践
川原さんがまちアカに加盟した当初、まだ「店舗SNS顧問」というサービス自体が形になっていませんでした。カリキュラムを進めていく中でやり方が見えてきて、年末頃から営業を開始。初めての契約は1月4日だったといいます。
「元々自衛隊だったので、何も知らない状態でカリキュラムを一生懸命やることしかできなかった」と川原さん。しかしその密度と反復の徹底ぶりが、フォロワー1000人を3週間で達成するという結果につながりました。立ち上げ期のインスタ投稿用の写真も、1日で全店舗分を撮り切ったそうです。
「このスピード感、やっていく量、何回も確認して落とし込む姿勢は、多分他の誰よりもやってきた。でもそれをやれば、誰でもできると思う」と川原さんは語ります。
35件中9件契約 — 営業ではなく「地域の共感」で広がる輪
3月までの活動で、35件にアプローチし9件の契約を獲得。これは飛び込み営業としては驚異的な成約率です。しかも「向こうから電話連絡があって商談」ではなく、自分から足を運んでの成果だといいます。
契約に至った経営者に共通するのは「大村を盛り上げたい」という想いへの共感です。「自分の利益だけを考えている方ばかりじゃない。地域を盛り上げようとしている経営者の方は、結構賛同してくれる」と川原さん。中には「お店だけをコンサルするのではなく、町全体をプロデュースして底上げしたい。その先駆けとして入ってくれませんか」と、逆に誘われるケースもあったそうです。
この輪がどんどん広がっていく様子に、鈴木も「近い未来が見える」とコメント。半径数キロの信用が、次の紹介・次の契約を生む好循環が生まれつつあります。
大村を「湘南・鎌倉」に — 三浦地区ブランディング構想
川原さんが今後やりたいことは、大村に「ストーリー性」と「みんなが熱狂するもの」を作ること。「目指すなら本当に湘南とか鎌倉みたいなところにしたい」という構想を持っています。
取材活動の中で出会った、同じ志を持つ経営者との縁もありました。その方は大村市内の「三浦地区」を盛り上げたいと考えており、川原さんの「大村をブランド化したい」という思いと一致。少し外れた土地にリゾートのような、みんなが知っている場所のような空気感を作ることに大きな可能性を感じているといいます。
現地のマルシェには野菜・果物・加工品・キノコなど魅力的な特産品が集まっているものの、一切情報発信がされていない状態。大村市9万5000人の人口の中で4000人以上のフォロワーを持つ川原さんが、単なる商品写真ではなく「どんな思いで作られたか」というストーリーとして発信することで、ファンが増えていくシナリオを描いています。ブランドの土台ができれば、次はこの地でのお酒作りや交流会企画にも取り組みたいとのことです。
「まちアカを使う」という感覚 — 自分の夢を叶えるツールとして
川原さんが強調するのは「まちアカをしたくてまちアカに入ってきたわけではない」という感覚です。まちアカは、自分の人生を変えるための1つのツール。叶えたい未来・自分の未来像があって、そのためにまちアカを使っている、という位置づけです。
「ただ儲けようとしてやっている仕事と比べたら、本当に大義名分のあることだと思う。自分の夢を叶えるためのチャレンジの機会を与えてもらって、本当に感謝している」と川原さん。誰でも成功できるのではないかと思える内容だからこそ、「後から検討する人は、おそらくこの街は向いていない」ときっぱり語ります。
スピード感を持って何でも取り組める人が成功する——身をもって実感したメッセージです。「もし迷っているなら、今すぐ決めて走り出した方がいい。時間は有限です」。